風が吹いたら…

風吹にたくさんの温かいコメントをいただき、本当にありがとうございます。

メール、お電話を下さった皆さまも、本当にありがとうございます。

こんなにもたくさんの方に想っていただきながら旅立てた風吹は、なんて
幸せ者だろうと、とてもありがたく　とても誇りに思います。

コメントを何度も読み返しては涙する毎日ですが、大半が嬉し涙…

いただいたコメントには改めて少しずつお返事させていただきます。



９月２１日夜７時～風吹は風になってお空へ昇って行きました。

爽やかな秋風の吹く気持ちのいい日でした。


これは夕方の空。いつも風ちゃんとベランダから眺めた空でした。

この日もパパはどうしてもはずせない仕事だったため、パパの帰りを待って
「訪問火葬」をお願いしました。

移動火葬車が２４時間対応で自宅近くまで来てくれるサービスです。

夜間のため、マンションや民家から少し離れた場所でのお別れとなりましたが、
お空に少しだけ近い丘の上で風ちゃんの好きそうなマーキングポイントがいっぱい。

簡易ながらお経も流していただき、きちんと見送れたと言う満足感も持てました。


風ちゃんがお空に出発すると間もなく雲がすっきり晴れました。

いい風が吹いてる…「あぁ、風ちゃんは今、風になったんだな」と思いました。

あれもこれも、持たせてあげたかったのですが、小さな体の風ちゃんだと灰の方が
いっぱいになってしまうし小さい炉だし…持たせるものもかなり制限がありました。

なので、みんなで写った家族写真と、ママからの秘密のお手紙、

そして大好きだったボーロとレバーソーセージ、ママがむいたりんご、

パパがむいた梨、そしてお花を（その時点で届いていたお友達からのお花も少しずつ）

持たせてあげました。

虹の橋に行けば、もう痛いこともないしお腹すくこともないし…

おやつはお空までの道中で食べるためのおやつです。

きっとあっという間に食べちゃうね！なんて言いながら見送ったのでした。

バイバイは言わないよ。また絶対逢えるから。

「風ちゃんありがとう♪またね！」


昼間にたくさんたくさん泣いたから、ママは笑顔で見送ることができました。

それにね、お友達がさいごのお別れに逢いに来てくれたし。

それにそれに、最近引っ越して来られたお隣さんが、風吹のためにフルートの献奏を
して下さったのですよ。お隣から聴こえて来る優しいフルートの音色…

窓辺の大好きだったソファの上で眠りながら、風ちゃんにも聴こえていたはず。

嬉しくて、また涙があふれました。なんて温かな人たちなのでしょう。

風吹にとって、素敵な旅立ちの日となりました。


小さかった風吹のお骨は、想像通り細くて小さくて…

もう、骨まで愛おしい。お骨がどの部分かの説明を受けながらいちいち、

この細さで歩いてたんだ…この指で支えてたんだ…このシッポでふりふりしてたんだ

っと、改めて感慨深く本当に愛しくて可愛くて仕方なかったです。

一番小さな骨壺に入りますよと言われたのですが、それはあまりに小さい。

狭いのは可愛そうとパパが、もう一回り大きい骨壺にしてもらってました。

箱とか袋とか入るの好きな子だったから、きっとイヤがらずに入ってるんだろうな…

なんてパパと泣き笑い。ママは笑って見送れたのに、パパがね、泣くんです。

パパってこんなに泣く人だっけ？ってくらい、毎晩泣いちゃってます。

ママは昼間にいっぱいナデナデしながらいっぱいありがとうを言えたけど、
パパはやり残したことが多かったからかな…

風吹はいいヤツだったと、聞き飽きるくらい話しています…泣きながら。

大丈夫だよパパ。風吹はちゃんとわかってる！



いつも一緒にいられるように、歯（犬歯）と指とシッポの骨をカプセルに分骨してもらいました。

いつも持ち歩く携帯に付けたので、携帯忘れない限りいつもどこへでも一緒です♪


風吹のためにお友達の皆さんからこんなにたくさんのお花が届きました。

ビックリするくらいたくさんのお花…本当にありがとうございます♪

とりあえず風ちゃんが愛用していたフードテーブルで設えた祭壇まわりが華やかになり
なんとも立派な祭壇に見えていますよ。

風ちゃんスゴイね～!!良かったね～♪

お花が届くたびに風ちゃんを讃えます。

良くお花に囲まれて写真撮ってましたからね…きっと真ん中でドヤ顔しながら
「さっさと撮るが良い」なんてポーズ決めてるんでしょうね(´ー｀)

そしてギャラの催促も忘れない！

風吹が、皆さんの温かな気持ちに包まれているようで…

病気に対する後悔の念で心が痛いママの気持ちも、少し温かくなったような
気がします。本当にありがたいです♪


気候が良くなったら抱っこでお散歩行こうねと、毎日お空を見ながら話してたけど
それは叶わなかったね…今まさにいい気候なのに…

さいごの闘病記はまた後日改めて記録しておきたいと思います。

今頃は虹の橋で、あの頃のように休憩ナシのノンストップで走り回っているのかな。

この子に良い風が吹きますようにと願って名付けた風吹と言う名前…


フリーダムな子だったから、風になっていろんなとこ自由に遊び回ってるのかも…

でもさいごはちゃんとママの元へ戻って来るんだよ。


優しい風が吹いたら、それは傍に風ちゃんが来ているのかもしれません(*'-'*)

どうか皆さまの元に良い風が吹きますように…



虹の橋

天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、死ぬとそこへ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ、
みんな暖かくて幸せなのです。

病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、
傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、
元のからだを取り戻すのです。
…まるで過ぎた日の夢のように。

みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんが
ここにいない寂しさのこと…。

動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日・・その中の１匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。

突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。

幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、
あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。

それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです…。